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2018年02月28日

共感と同感

人は、経験からものを言う。

セラピーを行う上で大切なことは、
「同感」することではなく「共感」すること。
昨夜、「同感」と「共感」の違いを、
二人の子供たちがリアルに教えてくれた。

突然長女の劇場が始まった。
きっかけは、何だったか覚えてないが、
保育園から遡って、今までに出会った人やできごとで不満に思ったこと、
理不尽だと思ったことの彼女の本音を話し続けた。
本当に色んなことを語り始めた。

長女はテレビの前に立ち演説を始めた。
私は、録りためていた録画を見ようとしていたのに、
一時停止させられて聞かされ、
塾から帰ってきてご飯中だった次女も巻き添えに。
いや、聴衆になった。w

保育園の時にまつげを切るとどんな音がするか
知りたくてまつげを切った時、私にばれないかヒヤヒヤした。
小学校1年生ぐらいの時に、
ブランコに乗っている友人のブランコの下を潜り抜けることに挑戦して、
見事に失敗したこと。
その時、鼻の下からアゴまで擦りむけた。
下向き加減で家に帰れば私にばれないで済むと思ったこと。

4、5年生の時、「いじめ」という題の作文の宿題があった。
朝の会の時先生が、
「『いじめをする人は悪い。でもいじめられる側にも原因もあるとも思う』
こんな意見がありますが、みんなはどう思うか?」と言って
みんなの前で、その意見が長女だとわかるように作文を読んだ。
先生は、長女の考えに否定的だった。
あの時は私も先生に呼び出された。
この先生の行動は「いじめ」じゃなかったのか?などなど1時間ほど喋り倒した。

長女も、いろいろたいへんだったのだなと
同感したりしなかったりで聞いていた。
長女は、自分のストレス発散のために
よく私に向かって一方的に話すことがあるので、
なにかストレスがたまっているのだろうと
思いながら長女も成長したなと思っていた。
とにかく3人で笑いの嵐だった。

あるエピソードを話したときの次女の発言で、
とても思うことがあった。

高校生の時に、長女が苦手だという女の子がいた。
その子の天然を装っているのが嫌だったらしい。
例えば学校で自己紹介を書く時間があってその時に先生にした質問が
「自分の誕生日を覚えてない人は、どうすればよいですか?」とか
家族構成の欄に「一人っ子」と書いているのに、
友達に「この間一緒にいた人は、お兄ちゃんでしょ!」と言われ、
その女の子は「私は、お兄ちゃん、いたっけ?」とか。
天然の方向性がわからんということだった。
その女の子が、あるとき朝礼で倒れた。
あとで保健室から友人たちに抱えられて給食の時間に帰ってきたときのこと。
自分の机で、給食も食べずにぼーっとしていた彼女に友人たちが
「大丈夫?お箸の持ち方わかる?」と
心配している内容にイラッとしたらしい。
倒れたからといって、
「高校生がお箸の持ち方忘れるわけないだろう〜」と
叫びたかったらしい。

でもその話を聞いて次女が、
「なんで、ご飯食べないの?もらっていい?と聞けばよかったさ〜」と言った。

次女は食欲旺盛で給食を楽しみに学校に行っている。
大好きなメニューの時はお休みしている人数を確認してもらって食べている。
今日は何名分食べたと私に報告する。
だから長女が給食の前でぼーっとしている同級生を見てイラっとしたのが、
「欲しい給食があるから食べないなら譲ってもらいたかったから」だと思ったらしい。

私はこのやりとりを聞いたとき、
大笑いしながらも気づいたことがあった。

長女が感じたことは、次女には伝わっていないんだ。
同じ事実に対しても、人は自分の経験に照らし合わせて物事を考えるんだなー。
私は、長女の話に「共感」しながら聞こうとしていた。
次女は、長女の長い演説を自分だったらと置き換えて聞いていたようだ。

私はセラピストという職業柄、
長女の話に「共感」しようと思いながら、話を聞いていた。
彼女の内面の成長や、今の状況や、状態を確認していたと思う。
セラピーを行う上で大切なことは、「同感」することではなく「共感」すること。
本当に「共感」するということは、その人の視線で考えて、
その人と同じように感じること。
一般的に「わかる〜、私もあった。その気持ちわかる〜」は、「共感」ではなく「同感」。

「同感」と「共感」の違いを、二人の子供たちがリアルに見せてくれた夜だった。
共感と同感




Posted by nanan at 17:32│Comments(0)
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